SUMAMO秋葉原です。
本日は、マスクでも曇らない?曇り防止と保護を両立するメガネ用コーティング術について紹介します。
冬の寒い日にマスクをして外出したら、室内に入った瞬間にメガネが真っ白に曇ってしまった…そんな経験をしたことはありませんか?
また、ラーメンを食べようと顔を近づけた瞬間に視界ゼロ。
日常のちょっとしたストレスですが、メガネユーザーにとっては深刻な悩みでもあります。
最近では、こうした「メガネの曇り」に対する対策としてコーティングに注目が集まっています。
では実際に、コーティングを施すことでメガネの曇りは防げるのでしょうか?
また、コーティングには他にもどんなメリットがあるのでしょうか?
本記事では、曇り防止とコーティングの関係性を中心に、眼鏡コーティングの効果とおすすめの活用方法について詳しくご紹介します。
そもそも、なぜ眼鏡は曇るのか?
メガネが曇る原因は、「温度差と湿気」。
冷えたレンズに、口元や室内の暖かく湿った空気が触れることで、レンズ表面に水滴が発生します。これが曇りの正体です。
特に以下のような状況では、曇りやすくなります。
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冬場にマスクを着用して外出したとき
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熱い食べ物に顔を近づけたとき
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冷房が効いた屋内から暑い屋外に出たとき
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スポーツや運動中に汗をかいたとき
こうした「結露」を防ぐには、レンズ表面の性質を変える必要があります。そこで役立つのがコーティングです。
曇り止めコーティングとは?種類と仕組み
曇り防止を目的としたレンズコーティングには、主に次の2種類があります。
① 吸水型コーティング
水蒸気を吸収し、薄い水の膜としてレンズ表面に広げるタイプ。曇りが発生しにくくなります。
ただし、一定量の水分で飽和するため、効果には限界があり、時間とともに性能は低下します。
② 撥水型コーティング
水分をはじき、曇りの原因である水滴をレンズ表面にとどまらせないタイプ。
こちらは耐久性が比較的高く、セルフメンテナンスも容易です。
メガネ店で購入する際に、こうした曇り防止機能付きのレンズを選ぶことができますが、すでに使っている眼鏡には後付けのコーティングが選ばれます。
一般的なガラスコーティングで曇りは防げるのか?
スマートフォンやアクセサリーなどに人気の「ガラスコーティング」は、強度・耐傷性・防汚性に優れており、眼鏡に施工することも可能です。
しかし、一般的なガラスコーティングには“曇り防止機能”はありません。
むしろガラスコーティングは撥水性が高いため、水蒸気が水滴となって表面にとどまり、曇る可能性があります。
そのため、「曇り防止」を目的とする場合は、専用の曇り止めコーティングまたは吸水型コーティング剤との併用が推奨されます。
ガラスコーティングのメリットは“別の保護力”
では、なぜ眼鏡にもガラスコーティングが注目されているのでしょうか?
それは、曇り防止以外に以下のような保護効果が期待できるからです。
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傷がつきにくくなる(バッグの中や落下時の擦れ防止)
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皮脂や指紋、ホコリがつきにくくなる
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拭き取りがしやすくなる(お手入れが簡単)
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コートの剥がれや劣化を防ぎ、レンズの寿命を延ばす
普段使いの眼鏡はもちろん、サングラスやブルーライトカット眼鏡などにも施工可能。特に、メガネを長く大切に使いたい方におすすめです。
どうすれば“曇り防止+保護効果”を両立できる?
理想は、「ガラスコーティング+曇り止め専用処理」の併用です。
コーティング専門店では、ガラスコーティング施工後に、曇り止め効果のある仕上げ加工や、専用の曇り止めスプレーを提案するケースもあります。
市販の曇り止め剤を併用する際には、コーティングとの相性に注意し、コーティングを傷めない製品を選ぶことが大切です。
定期的なメンテナンスと併用で、見た目と機能の両立が可能になります。
目的に応じたコーティング選びを
「メガネが曇るのがイヤだからコーティングしよう」と考える方も多いですが、実はコーティングの種類によって期待できる効果は異なります。
曇りを防ぐなら曇り防止専用コーティング、レンズを保護したいならガラスコーティング。
それぞれのメリットを理解し、用途に合わせた施工を選ぶことが大切です。
当店では、眼鏡の素材や使用シーンに応じて最適なコーティングを提案・施工できます。
大切な眼鏡を長く快適に使うために、一度プロの手によるコーティングを検討してみてはいかがでしょうか?